韓国光州市立唱劇団 来日公演
仙台市の姉妹都市、韓国光州広域市の市立唱劇団が来日公演を行います。
たいへん本格的ですばらしい公演ですので、ぜひみなさんお誘い合わせの上、お出かけください。
公演は12月22日午後5時40分から エルパーク仙台にて行われます。 入場無料!
それでは、どんな公演なのか、ちょっと見てみましょう
1. 教坊舞(교방무 キョバンム)
教坊とは、宮中において、音楽や舞をつかさどっていた部署。教坊舞とは、宮中で披露していた踊りです。韓国の伝統舞踊の特徴と技術を一度に見ることができる、総合的かつ繊細、神秘的で女性らしい踊りといわれています。
2. カヤグム弾き語り 「新四節歌(신사철가 シンサチョルガ)」「オンヘヤ(옹헤야)」
カヤグムとは、日本の琴に似ていますが、指にツメをつけないのが特徴です。自分の爪と、指を使って演奏します。
「新四節歌」は人生を春夏秋冬になぞらえて歌った新民謡。
「オンヘヤ」は麦を打ちつけて脱穀しながら歌った歌といわれています。
楽しそうな、収穫の喜びに満ちたリズミカルな歌ですね。
3. チャンゴ舞(장고춤 チャンゴチュム)
太鼓(チャンゴ)を体に固定して、演奏しながら踊る、とても華やかで楽しい演目です。
4. 国楽歌謡「スッテモリ(쑷대머리)」、「ナンガムハネ(난감하네)」
「スッテモリ」とは、髪を振り乱した状態を言います。パンソリ「春香伝」の挿入歌で、主人公の女性「春香」が獄中で拷問を受けつつも、ソウルに去った恋人への操を守り、愛を誓う、壮絶な歌です。この場面は「春香伝」の見どころとされており、パンソリをはじめ、民謡、現代調と、さまざまなバージョンがあります。
まずは本格的なパンソリ。国立国楽院の演奏です。
そして現代風にアレンジしたもの。
たとえ命を落としたとしても操は守り通すという、命をかけた愛の歌です。
曲の中で「ポゴジゴ(보고지고)」と言っている部分は、「ポゴシッポ(보고싶어)=会いたい」という意味です。
さて、もう一曲は「ナンガムハネ(困り果てました)」という曲です。こちらはパンソリ「水宮歌」を題材にした歌で、ウサギとスッポンの掛け合いが大変楽しい曲です。
光州市立唱劇団では、「水宮歌」をミュージカルにして人気を集めています。仙台公演ではどんなアレンジになるか、楽しみです。
5.サラン舞(ム)
これも「春香伝」の一場面です。冒頭部分、春香と恋人が出会い、好意を持ち、愛を育み始める場面です。初々しい恋人たちの雰囲気がよく出ています。たいへん美しい場面ですが、これが「スッテモリ」の深刻な場面につながると思うと複雑な気持ちになります。
これは光州の映像なので、おそらくこれに近いものが見られると思います。
6.民謡「ソンジュプリ(성주풀이)」、「珍島アリラン」
「ソンジュプリ」も「珍島アリラン」も、とてもノリのいい曲で、公演はこのへんから一気に盛り上がります。韓国の会場なら、立って踊り出す人が出始めるところ。
韓国の会場では、一緒に歌ってもいいし、踊ってもいいんです。
7.パングッ(판굿)
最後はいわゆるサムルノリ。これは本当に楽しみですね!
それではみなさん、会場でお会いしましょう♪
もう一度、申込みフォームを貼っておきます。
12月22日(木)17:40〜19:00 エルパーク仙台にて!